十二因縁・縁起

第六章

パティッチャサムッパーダ(十二因縁)の回転:最後から

敵や競争相手を見るとドーサ(憎悪)、ドーマナッサー(悪意)が続いて生じます。相手に面と向かったり、話をしたりすると、相手は激怒します。相手の声や姿を見ると嫌気がさし、さげすみます。パーリ経典には「ドーサ ソーカパリデーヴァ ドーマナッサ ウパーヤーサ サンバヴァンティ エーヴァメッタッサ ケーヴァラッサ ドゥッカッカンダッサ サムダヨ ホーティ」とあります。あらゆる悲しみと苦しみが生じ、そのためパティッチャサムッパーダ(十二因縁:縁起)が最後の部分から回転を始めるという意味です。パーリ経典は続きます。「アーサワ サムダヤ アヴィッジャー サムダヨー(堕落を原因として無智が生じる)」

ですからアニッターランマナ(不快で好ましくない対象)を見た時に(その生滅を)瞑想しそこねればパティッチャサムッパーダ(十二因縁:縁起)が最後の部分から回転を始めることになります。

-十二因縁・縁起